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そのひかりのつよさゆえに。【荒鬼と雷鳴SS】 [小説]

書き殴り的に、思いついた俺設定みたいなSS。

雷鳴である必要はないんだけど、言うんなら雷鳴かなあとか…
荒鬼とかいいつつ、貴様飛駆鳥を褒め称えたいだけだろうとか言われちゃいそうな…

そんな超SS…w


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「闇に、より強く憎まれているとは、思わないですか?」
 雷鳴頑駄無の藪から棒な言葉に、顔が揺れた。
「む?」
「貴方が認めなくてもその鬼力が荒烈駆主……四代目大将軍を彷彿とさせると言うことをです。」
 今までに、何度も何度も言われてきた言葉だが、毛筋ほどの自覚もない。
「フン、四代目はともかく、望むところだ。」
「真面目に聞いてください。四代目大将軍は初代から三代目までの大将軍を救って、闇魔神の野望を阻止した。そんな漢です。」
 それはあと一歩で成就しかけていた闇魔神の野望を叩き潰した。闇魔神の荒烈駆主に対する憎しみはいかばかりであろうか。


「おまけに、鉄斗羅は新生闇軍団から寝返った漢です。…あの、殺駆頭のようにね。」
「……。」
 雷鳴のいわんとすることは判っている。充分に覚悟もしている。ただ、四代目大将軍と言われるのは心外なのだ。そして、この二代目大将軍であると受け入れているかのような雷鳴のこの態度も勘にさわる。
「君たち二人に加えて、クリスタルフェニックスにあそこまで愛された飛駆鳥までもが一緒だ。」
 まるっきり子供で、見るからに坊ちゃん武者の飛駆鳥が、時折見せる大将軍家としての覚悟に、荒鬼はいいようのない苛立ちをつのらせる。この子供はそのように育てられ、何の疑念も抱かずに天宮の礎になろうとしている。
 屈託が無く人なつっこい、そのような天性を持ちながら、それを自ら押しつぶしていても、それに気がつかない痛々しさ。
 大将軍らしくないその適性は無残にも潰され、大将軍として育てられ、当然のように天宮に殉じようとしている。そして闇軍団はそれを狙ってやってくる。
「…敵の主力が間違いなくこちらへ来ると言いたいのか?」
「賭けてもよいです。おそらく全力で叩き潰しに来ますよ。」
「何度でも言うぜ、望むところだ。鬼将軍の恐ろしさを骨の髄まで思い知らせてやるだけだ。」

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2011-02-28 22:27  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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