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《この世で一番不条理な運動会》■FC劇場SS [小説]

「戦場のFC劇場」第二弾ですー
…自分の誕生日に、ナニ書いてるんだ俺。


もし、FC劇場の舞台で、Gアームズ的にマジの戦争が始まったら…な妄想シリーズです。
今回はマークIIとゼータ兄弟。
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「この世で一番不条理な運動会」




「おー、バルカンじゃねぇか。ハト鉄砲、ハト鉄砲」
 戦闘配備の知らせを受けて、マークIIがロッカーからアタッチメントのバルカンを取り出して装備しているのを、ゼータと並んで通りがかったゼータプラスが見つけて囃す。
 バルカンを撃つ反動が意外と強くて、なれないと頭ががくがくと揺れる。その姿がちょうど早足で走り去るハトの様だったために妙な名前が付いていた。
「ハト鉄砲いうな。」
 脳みそがシェイクされるあの嫌な感触を思いだして、からむゼータプラスを不機嫌に冷たくあしらう。
 むろん、囃されたために不機嫌なわけではない。この、なんとも不条理に始まった戦争にそもそも腹をたてているのだ。
「こんなもん、運動会で使うのがお似合いだろ。」
 騒ぎを他所に、部屋の隅で場所を取っている白い機体を目にしたゼータがぼそりと呟く。
「…Gディフェンサーまで引っ張り出してきたか……」
「…運動会さながらだろ?」
 ゼータに当たってもしかたない。だいたい、ゼータは皮肉をいうキャラじゃない。わかってはいるけれど、まるで非難をされているように感じて、思わず皮肉めいた言葉を発してしまう。
「…槍投げ、円盤投げ、戦車競争、みんな戦争の副産物だ…。」
 古代オリンピックの競技を真面目に持ち出し、しかもゼータの顔をみるかぎり、たぶん真面目に言っている。皮肉に皮肉を返されたのか、慰めてくれたのか、何も考えずに率直な自分の意見を言ったのか、ゼーダの無表情な顔からは読み取ることができない。
「プロの運動会持ち出すなや。」
 妙な空気が流れ始めたその場を救うように、ゼータプラスのあっさり味なツッコミがゼータにかまされて、マークIIは窮地を脱する。
「…負けてもくやしいだけの運動会の方がいい…」
「…おう。」
 こんどこそ、マークIIはゼータに同意した。


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半月前はこんな番組ばっかりやってましたね。


2010-09-10 01:34  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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